審査員-Jury members-

審査員(敬称略) Jury members

(2021年は海外から入国制限のため来日されません)

審査委員長

  • カイエ・コルプ Kaie Kõrb

有名なエストニアのバレリーナ。タリンバレエ学校 学校長。1980年にタリンバレエ学校を卒業後、タリン国立バレエのプリマバレリーナとして活躍した。「ジゼル」「瀕死の白鳥」など抒情的な作品に定評がある一方、エストニアの女流振付家、マイ・ムルドマのコンテンポラリー作品の名演でも知られている。モスクワの国立演劇芸術大学を卒業後、タリンバレエ学校にてバレエ教師を経て、学校長に就任した。1984年にモスクワバレエコンクールで入賞し、2000年にはエストニアにおける最高の栄誉であるホワイトスター勲章を授与された。 タリンの街でバレエの国際コンクールを開催し、海外の参加者たちにタリンの歴史や文化を紹介することと生徒たちに自分の故郷で開催されるコンクールに参加させたいという夢を叶えた愛情溢れるアーティストである。



特別審査員

  • ヴィクトル・リトヴィーノフ Viktor Lytvynov

1967年にキエフバレエ学校を卒業し、キエフバレエ(タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ)のダンサーとして活躍した。1987年には同バレエ団の芸術監督に就任し、アレクセイ・ラトマンスキーやエレーナ・フィリピエワ、イリーナ・ドヴォロヴェンコなどのスターを輩出した。1981年にレニングラード高等音楽院演出科を卒業後、キエフ・クラシック・バレエ(キエフ児童音楽劇場)やキエフバレエの振付師として活躍。2005年には、キエフ・クラシック・バレエ芸術監督に就任。現在は表現の深みや華やかな演出が大きく評価され、ウクライナを代表する振付演出家の一人として、世界中のカンパニーから新作振り付けの依頼を受けている。ウクライナ人民芸術家。



  • ティーユ・ランドヴィール・トルプ Tiiu Randviir-Tolp

1955年~1980年、エストニア国立オペラ劇場のプリマとして活躍した。1980年以降は、エストニア国立オペラ劇場、ウィーン国立オペラ劇場、フィンランド国立バレエ団、ジョン・クランコ・バレエ・アカデミー・、トロントバレエ学校などバレエ教師として世界中を周った。現在、タリンバレエ学校で教鞭をとっている。 クラシックバレエの流儀に特別な信念と理論を持っており、生徒たちは作品や役柄を心の目で見るようにと日々厳しい指導を受けている。



  • リャグシェンコ・アンドリー Lyaguschenko Andriy

演劇学者、芸術学博士、ウクライナ功労芸術家、K.Karpenko-Karyi記念キエフ国立劇場映画テレビ大学教授、セルジュ・リファール記念キエフ市立ダンスアカデミーの学校長。科学研究:ウクライナ及び世界劇場、舞踏芸術の歴史、国内外の演劇活動。 現在はバレエの台本を作成し、バレエコンテスト、振付・舞踊公演、コンサート等の開催者として活躍している。


  • エレーナ・フィリピエワ Elena Filipyeva

ウクライナが世界に誇る、名プリマバレリーナ。1988年にキエフ舞踊学校卒業後、18歳でキエフ・バレエ団に入団。1ケ月後には「ジゼル」の主役でデビューを飾る。その後「パキータ」「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」「ジゼル」「カルメン組曲」と主役を重ね、キエフ・バレエの看板バレリーナとしてその名を轟かせる。マイヤ・プリセツカヤが「私の秘蔵っ子」と呼ぶほど、マイヤ直伝の作品を踊り紡ぐ表現力に長けたアーティスト。日本でも数多くのファンがおり、現役のバレリーナとして進化が止まる事のない常に注目の存在だが、後進の指導にも定評がある。第6回モスクワ国際バレエコンクール第3位。1994年サンクトペテルブルク・マイヤ・プリセツカヤ国際バレエコンクール第1位。1996年及び1999年名古屋国際バレエコンクール第2位。シェフチェンコ記念ウクライナ国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場バレエ団(キエフ・バレエ)プリンシパル。


  • セルギイ・シドルスキー Sergei Sydorsky

タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエプリンシパル。Dance Alive National Balletプリンシパル。1999年に国立キエフバレエ学校を卒業し、キエフバレエ団に入団。2002年、セルジュ・リファール・バレエ・コンクールで入賞。2004年にはペルミ・バレエコンクールでマリウス・プティパ特別賞を受賞。ウクライナを代表するダンサーの一人であり、舞台映えする容姿と巧みなサポートで、エレーナ・フィリピエワや吉田都など、世界的なバレリーナから信頼を得ているダンスール・ノーブル。欧米をはじめとする世界各国で踊っているが、日本にも多くのファンを持つ。柔らかい肢体が繰り出す美麗な動きは後進へ強い憧憬を与え、近年はコンテンポラリー・ダンスの分野でも、その深い演劇性に評価が高まっている。